塗装について
家具作りに用いる、さまざまな天然素材オイルフィニッシュという塗装法に出会って以来、この仕上げ方に魅せられてきました。
オイルフィニッシュの良さは、表面に塗膜がほとんどできず、木の風合いや手触りがそのまま残ることです。それぞれの樹種の特徴がはっきりと出ます。
よごれがつき易いという弱点がありますが、反面、補修が比較的簡単で馴染みが良く、かえって味わいになるというのもこの塗装法の特徴と言えるでしょう。
オイルフィニッシュ
ダンマル樹脂当工房では主に、亜麻仁油をよく使います。これは、亜麻の種子を搾ったものです。これに、ひまわり油、蜜蝋、ダンマル樹脂などをブレンドして使っています。
その他、荏胡麻油、くるみ油、桐油などの植物性の乾性油を木の種類や用途によって使い分けます。
ニス
シェラック樹脂ラックカイガラムシの分泌物をシェラック樹脂といいます。これをアルコールに溶解したものがシェラックニスで、バイオリンに塗るニスの主原料でもあります。
かりっとして固く軽いので音響効果が増すのでしょう。
これで仕上げると何故か懐かしい感じがするのが不思議です。
接着剤
三千本膠よく使うのは、酢酸ビニール系の一般に木工用ボンドといわれているものです。しかし、脚もの(椅子、テーブル)や、口にするものなどにはハイドグルー(膠)を使い始めました。
にかわは動物性の煮こごりで、形状や動物の種類によって三千本膠、粒膠、鹿膠、などいろんな種類があります。
にかわは最も木の動きについていける糊といわれています。